私の浪人生活〜1〜
2015年3月10日。平成28年度の東京大学の合格発表がホームページにて行われました。私はその結果を電車の中で見ました。そこに自分の番号はありませんでした。
↓実際の番号
正直に言いますと、自己採点をした結果、厳しいなと感じていました。でも、合格最低点が下がっていてくれっと願いつつそのページを開きました。
中学入試の時の合格発表で落ちたとわかった時は泣きました。でも、東大の合格発表では涙は出てきませんでした。あまり悔しさがありませんでした。現役時代にやりきった感がなかったし、落ちても来年があると考えていたからです。
現役時代の勉強量は圧倒的に不足していました。今まで中学入試や資格試験を含め失敗したことがなく(中学入試はギリギリ補欠合格で拾われました)、まぁなんとかなるだろうと、東京大学を舐めていました。勉強はするもののしばらくするとやる気がなくなり、ゲームをしてみたり、映画を見たり、また例のごとくすることがなくなったら自慰行為をしました。こんな奴は東京大学に入る資格などあるはずがありません。日本最高峰の大学に対して失礼です。
話は少しそれますが、暇つぶしにやっていた、ゲーム、映画、自慰行為の3点について思うことを書かせてください。まずは、ゲームについて。ゲームはやった所で得られるものはなく、やり終えた後は虚無感でいっぱいになりました。次に映画。厄介なのはこの映画です。さすがプロが時間をかけて作り上げた作品なだけあって、得られるものが多いです。自分が生きてきた人生とは違った人生を経験でき、またこれを見た後はまるで自分が作家になったかのように感傷的になれます。ゲームよりはるかに有意義な暇つぶしなんです。勉強をしなければならない受験生が映画で暇つぶしをすることは別に悪いこととは思っていませんでした。数多くの映画をみて、大量の勉強時間を失いました。最後に自慰行為について。やり終えたあと、行為に及んだ時間に比例した達成感と虚無感を感じました。映画のように有意義に過ごせた感じはしませんが、中毒性があり、やめられませんでした。
いざ、浪人をするとなるとお金がかかります。その計算をしていく中で、親にかける負担の大きさが分かり、申し訳なくなってきて自分を変える決心をして浪人生活が始まりました。
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